キャラクターカードに登場する人物の解説です。
谷 干城
「たに たてき」とも読む。土佐出身の軍人。明治10年、西南戦争時の官軍・熊本鎮台司令長官。西郷隆盛率いる薩軍の猛攻撃に耐え、熊本城で50日以上籠城。熊本城が陥落しなかったことが戦争の転換点となった。写真は熊本城そばの高橋公園の銅像。
西住戦車長
西住小次郎。熊本県甲佐町出身。日中戦争時の陸軍軍人。89式中戦車に乗り1,300発にもおよぶ被弾をしながらも活躍。公式に「軍神」認定された初めての人物。なお、アニメ「ガールズアンドパンツァー」の主人公「西住みほ」は熊本の戦車道・西住流の出身とされている。写真は甲佐町にある軍神西住戦車長の像。
菊池武光
南北朝時代の武将。現在の熊本市南区城南町出身。菊池氏第15代当主。後醍醐天皇の皇子である懐良親王を迎え、九州での南朝勢力を率いる。1359年の筑後川の戦いで勝利し、1361年に太宰府を制圧。九州を支配した。写真は菊池公園内市民広場の騎馬像。
宮本武蔵
江戸時代初期の剣豪。二刀流で知られる。1640年、熊本藩主・細川忠利に招かれ熊本に。熊本市・金峰山にある霊巌洞で「五輪書」を執筆した。1645年、熊本で亡くなり「武蔵塚」に墓が作られた。写真は熊本市北区の武蔵塚公園にある宮本武蔵像
横井小楠
幕末の思想家。幕藩体制を批判し、新たな国家像を説いた。坂本龍馬や吉田松陰とも交流し、その思想は五箇条の御誓文など明治新政府に大きく影響した。勝海舟は「天下で恐ろしい人物を2人見た。横井小楠と西郷隆盛だ」と述べている。写真は高橋公園の横井小楠と維新群像。小楠を中心に、坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、細川護久の像がある。
天草四郎
江戸時代初期、島原・天草の乱でのキリシタン一揆軍を率いた。本名は益田四郎時貞。子どもの頃から様々な奇跡を起こしたと伝えられる。1637年の島原・天草の乱で総大将となり、戦場で十字架を掲げたとされる。島原の原城に籠城したが最後は食料・弾薬がとだえ討ち取られたと伝えられる。写真は天草パールガーデン横にある天草四郎時貞像。
河上彦斎
幕末の熊本藩士。幕末の四大人斬りの一人。尊皇攘夷派としてさまざまな暗殺を行い「人斬り彦斎」と呼ばれる。しかし、佐久間象山の暗殺後、それを後悔し以降は暗殺を行っていない。片手抜刀の達人で片膝が地面に着くほど低い姿勢からの逆袈裟斬りを行ったとされる。写真は熊本市新町の河上彦斎生誕の地の碑。
加藤清正
豊臣秀吉の家臣。肥後熊本藩初代藩主。賤ヶ岳の七本槍の一人で勇猛で知られる。1581年に熊本藩主となり、熊本城を築城。当時の隅本を熊本に改名。治水を行い、白川と坪井川を現在の流れに変えた。熊本では「せいしょこさん」の愛称で親しまれる。写真は熊本城近くの銅像。
金栗四三
熊本県玉名郡和水町出身。1912年のストックホルム五輪に日本人として初めてマラソンに出場した。1920年には箱根駅伝の開催に尽力、現在ではMVPにあたる「金栗四三杯」が創設されている。2019年には大河ドラマ「いだてん」で主人公として描かれた。写真は新玉名駅の銅像。
おてもやん
明治に熊本甚句と呼ばれていたお座敷唄。1950年に赤坂小梅のレコードが大ヒットし全国に知られるようになり紅白歌合戦でも披露された。8月に行われる火の国祭りの総踊りにて「おてもやんサンバ」が踊られている。写真は熊本駅新幹線口にあるおてもやん像