熊本ドイツゲームの会

ドイツ製ゲームの特徴

ドイツゲームはボードゲーム、カードゲームでは世界で最も売れているわけですが、なにがすごいのでしょうか? 様々な要素を考えてみたいと思います。

ルールが簡単

ルールが簡単である、というのは普及を考えると非常に重要です。アメリカから発祥した「シミュレーションゲーム(いわゆるウォーゲーム)」はゲームとしては面白かったと思いますが、ルール的に非常に複雑で多くの人には難しすぎました。ドイツゲームにはそのような面がありません。非常にシンプルです。ルールブックの長さでは長いものでも10ページぐらいです。一見、複雑そうに見える場合でもやってみると非常にわかりやすい、というゲームもドイツゲームには多く見られます。もちろん、子供も遊べる単純なものもたくさんあります。ゲームによって違いはありますが、全体的にシンプルです。

プレイしやすい

ルールが簡単・シンプルな上に、プレイのしやすさにも工夫がされています。例えばアメリカのボードゲームには「得点は紙に書いてね」というのが多いのですが、ドイツゲームではマーカやチットを使って簡単に得点を計算できるようになっているゲームが多いです。カードやコマなどの小物をたくみに使って非常にプレイしやすい環境を作っています。 また、プレイ時間も長くても1時間強ぐらいです。1日に何回もプレイできます。

考えさせるゲーム

ルールは簡単・シンプルでプレイしやすいのですが、考えさせるゲームが多いです。頭を使います。もちろん気軽に出来るものもありますが、基本的には頭脳ゲームです。特にジレンマをもたらすゲームが多いです。あっちをたてれば、こっちがたたず、というやつですね。制限された選択肢の中で最良のものは何かを見極める必要があります。

でも、運も必要

そのように頭を使うゲームにもかかわらず、運も必要とされるゲームも多いのです。最良の選択をしても運の前にはどうにもならないこともある、という具合ですね。運の要素があることで、ゲームの熟達者が必ず勝つとは限らず、誰でも勝てる要素があり、子供や初心者でもプレイしやすくなっています。

この運の要素をもたらすものとしてはダイスやカードがあります。カードゲームはもちろん運の要素が強いのですが、ボードゲームでもたいていのものはカードやダイスを使います(もちろん使わないものもありますが・・)。

かけひきも大事

さらに今まで日本で普及してきたゲームにはあまり無い要素として駆け引きがあります。コンピュータ相手のゲームでは実現できない要素です。もちろん戦略的な駆け引き(相手がこうくるだろうから自分はこうしよう)といったものは日本で普及してきたゲームでも楽しめるわけですが、ドイツゲームにはそれ以外にも、競りや交渉といった比較的日本では馴染みがない要素が取り入れられています。敵対的な駆け引きだけではなく、交渉のような協力できるところは協力して進めていく、といった要素が多いのもドイツゲームの特徴です。

コンポーネントが綺麗

ロストシティ

ゲームの直接的な要素ではありませんが、ドイツゲームはコンポーネントが綺麗です。よくここまでのグラフィック+ガジェット(小物)がこの価格で出来るなあ、と感心してしまいます。やはりそれだけドイツなどのヨーロッパ圏ではそれだけ数が出ているということでしょう。

ゲーム作家は有名人

このようなゲームを作る人はドイツでは非常に注目されているらしく、ゲームの箱には必ずゲーム作家の名前が書かれています。誰が作ったか、というのがゲームを買う際の大きな要素になるからです。

いろいろなゲームがある

ドイツゲームはとにかく種類が多いです。分類できないぐらい種類が多く、今まで見たこともないような新しいシステムのゲームが出てくることも珍しくありません。このような新しい発想にふれることが出来ることもドイツゲームの特徴です。

ドイツゲームの魅力のページへ